画像AI
インペイント・アウトペイント実践ガイド — 部分修正と画面拡張の使いこなし
AI画像生成のインペイント(部分描き直し)とアウトペイント(画面拡張)の手順とコツを実践解説。マスクの切り方、プロンプトの当て方、自然につなぐ設定までまとめます。
生成画像が「ほぼ完璧、でも一部だけ惜しい」——そんなとき全部作り直すのは非効率です。インペイント(部分描き直し)とアウトペイント(画面の外側を描き足す)を使えば、良い部分を保ったままピンポイントで仕上げられます。本記事では両者の手順とコツを実践的に解説します。
手の破綻修正の文脈は手・指・体の破綻を直す、全体の流れはワークフロー設計も参照してください。
インペイントとは
画像の一部をマスク(選択)し、その領域だけをプロンプトに沿って描き直す機能です。用途は幅広く、AI画像の仕上げに欠かせません。
- 破綻した手・顔の修正
- 不要なオブジェクトの除去
- 服や髪の色・形の変更
- 背景の一部差し替え
インペイントの手順
- 修正したい領域をマスクで塗る
- その領域に何を描きたいかをプロンプトで指定
- denoising strength を調整(修正は0.4〜0.7が目安)
- 生成し、なじむまで反復
マスクの切り方のコツ
- 少し広めに塗る:境界ギリギリだと継ぎ目が残る。周辺を含めて塗ると自然になじむ
- "only masked" モードを活用:マスク領域を拡大処理するので、小さな部分(指など)の精度が上がる
- プロンプトは局所に集中:手を直すなら
detailed hand, five fingersだけ。全体プロンプトを残すと混乱する
アウトペイントとは
画像の外側を描き足して画角を広げる機能です。
- 縦長の画像を横長に拡張
- 被写体に余白を足して構図を整える
- パノラマ的に世界を広げる
アウトペイントの手順
- キャンバスを広げたい方向に拡張する
- 拡張領域に元画像と地続きの内容をプロンプトで指定
- 生成し、つなぎ目をインペイントで微調整
自然につなぐコツ
- 元画像と同じ画風・光を指定:拡張部だけ雰囲気が違うと破綻する。ライティング表現の辞典で光を揃える
- 一度に広げすぎない:少しずつ拡張する方が破綻しにくい
- 境界をインペイントで馴染ませる:継ぎ目が見えたら最後に上書き修正
サービス別の対応状況
- SDXL系(WebUI/ComfyUI):インペイント・アウトペイント専用機能が充実。最も自由度が高い
- Midjourney:Vary (Region) でインペイント、Zoom Out / Pan でアウトペイント
- ChatGPT・Gemini等:対話で「この部分をこう変えて」と指示する形で部分修正に対応(詳細はChatGPT画像生成プロンプト作法)
よくある失敗と回避
| 失敗 | 回避 |
|---|---|
| 継ぎ目が残る | マスクを広めに、最後に境界をインペイント |
| 修正部だけ画風が違う | 画風・光のプロンプトを元画像に合わせる |
| 直したい以外も変わる | "only masked" モード+局所プロンプト |
| 拡張部が破綻 | 一度に広げず段階的に |
まとめ
- インペイント=部分描き直し、アウトペイント=画面拡張
- マスクは少し広め、プロンプトは局所に集中させる
- 拡張は段階的に、画風と光を元画像に揃えて継ぎ目をなじませる
修正に使う局所プロンプト(手・服・背景の語彙)はPromptForge JP のツールや各種辞典記事から拾えます。まずは「惜しい1枚」をインペイントで救うところから試してみてください。